LESSON 6-2 6-2 伸びるための編集ポイント
動画編集で最も大切なこと
「気づいたら見ちゃってた」を必然的に作り出すこと。
ショート動画の視聴者は、ベッドでゴロゴロしながら、スワイプする前提で見ている。
この人たちの指を止めて最後まで見てもらうために、編集で意識すべきポイントは 4つ だけ。
| ポイント | 役割 |
|---|---|
| ① 冒頭1秒 | 指を止めさせる |
| ② 見やすさ | 脳を疲れさせない |
| ③ テンポ感 | 考える隙を与えない |
| ④ 画面の動き | 飽きさせない |
特に①冒頭1秒は最重要。バズの8割はここで決まる。命をかけてほしい。
① 冒頭1秒
なぜ冒頭1秒なのか
ショート動画のバズの8割は冒頭1秒で決まる。
視聴者は 1〜2秒で「見るか/スワイプするか」を判断している。
つまり、冒頭1秒で興味を持たせられないと、どれだけ中身が良くても見てもらえない。
冒頭1秒を制するものがショート動画を制す
人間は疑問を放置するのが苦手で、答えを欲しくなる生き物。
冒頭1秒で「何これ?」「気になる」と思わせれば、その先を見てもらえる。
冒頭1秒で指を止めさせる2つの方法
- 映像アプローチ — 映像で「何か起こりそう」と感じさせる
- テキストアプローチ — タイトルテロップで興味付けする
両方を組み合わせるのがベスト。
A. 映像アプローチ(10種)
ポイントは 「少し先を想像させる」「何か起こりそうと感じさせる」 こと。
| # | パターン | 中身 |
|---|---|---|
| 1 | 見た目 | 派手な変装・流行りのフィルター |
| 2 | ツッコミ要素 | 言ってることと見た目のギャップで笑わせる |
| 3 | 顔近い | 顔をアップで見せる(不快感に注意・上級者向け) |
| 4 | 海外バズ動画スタート | 海外で流行っている映像を冒頭に挿入 |
| 5 | セキララ | 普通は見せないリアル(自分の体・部屋など) |
| 6 | 美味しそう | 食べ物・3大欲求を刺激(チーズが伸びる映像など) |
| 7 | 見たことないもの | 珍しい商品・道具・現象 |
| 8 | 食べてる | 誰かが食べている映像(人は食べてるものに目が行く本能) |
| 9 | 分割 | 1画面ではなく2画面・6画面で情報量を増やす |
| 10 | 切れてる | 何かが途中で切れた・割れた瞬間 |
B. テキストアプローチ(タイトルで止める)
なぜタイトルが本質なのか
実は ショート動画でバズるかどうかの大きな分かれ道は「タイトル」 にある。
冒頭に表示されるタイトルテロップが弱いと、どれだけ中身が良くても見られない。
同じ内容・同じBGM・同じ冒頭映像でも、タイトルだけ変えると再生数が桁違いに変わることがある。
それくらいタイトルの影響は大きい。
逆に言うと、今動画が伸びていない一番の原因は、タイトルがオリジナルすぎる or 適当すぎる ことが多い。
タイトル作成の2ステップ
ステップ1:伸びてる動画を見つける
- おすすめ欄で自分のジャンルを検索
- 動画一覧から気になるものをピックアップ
- 判断基準:その人のフォロワー数の5〜10倍の再生数 が出ているなら「伸びてる動画」と判定 → 真似する価値あり
ステップ2:フックワード(キャッチコピー)を掛け合わせる
- 元のタイトル+フックワードで興味付けする
- フックワードは下記10カテゴリから選ぶ
- 詳細なフックワード集は別資料「フックワード集スプレッドシート」を参照
たった一言加えるだけで、印象が劇的に変わる。これがフックワードの威力。
10カテゴリのフックワード
| # | カテゴリ | 興味付けの仕組み |
|---|---|---|
| 1 | ネガティブ訴求 | 「損する感情」を刺激(人は得より損で心が動く) |
| 2 | 猛烈おすすめ | 強い推しで気にならせる |
| 3 | 短期的快楽 | 「最速で◯日」「リスクゼロ」など楽したい欲を刺激 |
| 4 | 問いかけ | 「知ってる?」「こんな経験ない?」 |
| 5 | 呼び止め | 「ちょっと待って」「1回止まって」「おい」 |
| 6 | 結果が気になる | 「◯◯した結果」「まさかの結末」 |
| 7 | 常識の否定 | 「実はみんな間違ってる」など |
| 8 | 時間提示 | 「3分で解説」「2分で完了」 |
| 9 | バンドワゴン | 「みんな使ってる」「◯◯万再生された」 |
| 10 | 権威 | 「◯◯のプロが教える」 |
📌 ちょい裏技:呼び止めパターンで漢字を間違えても直さない
コメント欄で「漢字間違ってますよ」と突っ込まれると、コメント数が伸びて動画が伸びる可能性がある。
タイトル作成のワーク
実際に手を動かしてみるのが一番の近道。
- 自分のジャンルで「フォロワー数の5〜10倍再生」が出ている動画を3本見つける
- それぞれのタイトルを書き出す
- 元のタイトルから「フックワード」だけ抜き出す
- 自分が次に作る動画のタイトルに、抜き出したフックワードを当てはめてみる
- 完成タイトル3案を作って、一番強いものを選ぶ
これが伸びるタイトルの最速の作り方。
3分でできる冒頭1秒のリサーチ方法
- TikTokを開く
- 画面左上の 「レコメンド」 を押す(おすすめ欄に切り替わる)
- 2秒以内にスワイプ していく
- その中で 「目が止まった動画」 を発見する
- なぜ目が止まったのか をメモに書き出す
- 例:「食べてる映像だった」「タイトルが魅力的だった」「顔面アップだった」「サングラスの怪しい映像だった」
- その要素を 自分の動画の冒頭に取り入れる
これが3分でできる、冒頭1秒の最強リサーチ方法。
② 見やすさ
大原則:脳を疲れさせない
視聴者はベッドでダラダラ見ている。情報量が多すぎると脳が疲れて離脱する。
「シンプルに見やすい編集」 > 「カッコいい編集・おしゃれな編集」
テロップの配置ルール
┌────────────────────────┐
│ ↑ 上:テキスト2行分の余白(検索バー被り防止) │
│ │
│ │
│ テロップは中央に配置 │
│ │
│ │
│ ↓ 下:テキスト2行分の余白(概要欄被り防止) │
└────────────────────────┘
↑ ↑
左右にも余白を確保
(右側のいいね・コメントマーク被り防止)
- テロップは 中央配置
- 左右に 余白(TikTok右側のアイコン・いいね・コメントマークと被らない位置)
- 上下にも テキスト2行分の余白(上:検索バー、下:概要欄)
配色
- 3色以内 に絞る(多色はシンプルに見づらい)
- 印象付けたい時は赤・黄など パキッとした色
- 影や黒縁 をつけると視認性UP
フォント
| フォント | 使う場面 |
|---|---|
| ゴシック体 | 基本。LINE・Google・TikTok本体もこれ |
| 筑紫明朝 | 印象付けたい1ワード |
| ふい字 | 女性向け(美容・ダイエット・ママ系) |
ビジネス系は ゴシック体一本でOK。
アニメーション
文字をグニャグニャ動かすのはNG。
シンプル or つけない が正解。
③ テンポ感
大原則:考える隙を与えない
0.5秒でも視聴者に「考える時間」を与えると、その瞬間スワイプされる。
テンポを作る要素は 3つ。
1. BGM:流行りより 世界観 優先
昔は「流行りの曲を使え」が正解だったが、今は違う。
動画の世界観・話すスピード・キャラに合うBGMを選ぶ方が伸びる。
📌 BGMをトレンド曲から自分のキャラに合うスピード感あるBGMに変えただけで、動画内容ほぼ変えずに再生数・フォロワー数が大幅に伸びた事例もある。
2. 効果音:3秒に1回が理想
YouTuberのヒカキンの動画を観察してほしい。3秒に1回、とんでもない数の効果音が入っている。
効果音があると飽きさせない動画になる。
3. ジェットカット:無駄な間を極限まで削る
語尾と次の言葉を 隙間なくつなぐ。
ジェットカットあり/なしで動画全体の長さの差は3秒程度しか変わらないが、体感のテンポ感は劇的に変わる。
視聴者に 0.5秒 でも考える隙を与えない。これがジェットカットの目的。
④ 画面の動き
5秒のデッドライン
5秒以上、同じ画角・同じ映像が続くと離脱率が急上昇する。
飽きさせないために、画面に動きを入れ続ける必要がある。
画面の動きを作る方法
- 画角の変更 — 左右反転・アップ・引き
- キーフレームでズーム — 喋ってる途中で徐々に寄る
- 素材を挿入 — フリー素材・画像・動画素材を画面に重ねる
詳しい操作方法は 6-3「自分で編集する方法」 の実演動画で解説。